セルフケア: 内省。己を知る。

2008-03-25更新
写真春になって木々の芽が吹き始める頃になると、私たちの心も行動もアクティブになってくる。出かけることが増えたり、ショッピングが楽しくなったり、新しいことに挑戦してみたり。春は動き出す季節である。

一方で、「何かやりたいけれどもやりたいことがわからない」という戸惑いの声をよく耳にする。それでも何かやらなければと焦る思いが背中を押して、習い事やカルチャーセンター、スポーツクラブなど、溢れんばかりの情報に目を通し、自分のやりたいことをその中から見つけようとする人は少なくない。

自分の意識、自分の目が外を向いているのである。

常に自分の周りにアンテナを張り巡らせておくことは、活動的なことであり前向きな姿勢の表れだが、自分が何をやりたいかわからない人はまず自分を内省し、自分の理解を深めることから始めると良い。外に目を向けるのではなく自身の中に向けるわけである。まずは己を知ることである。

自分がどんなことに楽しみや喜びを感じているのか、どんな時自信を持って行動しているのか、逆にどんなことを嫌がって苦手としているのか。

人付き合いは得意なのか、一人でいる方が楽なのか、外で活動するのと内で作業するのとどちらが好きなのか、どんなときに気持ちが満たされ癒されているのか、どんなことに我慢ならないのか・・・。これらを知らずして自分のやりたいことを見つけ出すのは難しい。

私たちは普段世間体や社会での役割に押されて、無意識に防衛本能を使い、自分の本当の気持ちに膜を覆ってることがある。自分を知るというのはとても深くて長く細かいプロセスであり、意識的に行わないと防衛本能が邪魔をしてなかなか進むものではない。

内省を高めるためにカウンセリングはとても効果的なものだが、そこまでできない人には一日に少しずつでも記録をつけることをお勧めする。

楽しかった、つまらなかった、興味をもった、嬉しかった、苦痛を感じた、緊張した、居心地良かった、、、などなんでも良い、自分の感じた気持ちとそのときの状況を簡単に書き留めておくのである。

『なかなかバスが来なくてイライラしてものすごいストレスを感じた。』『子供と家に戻ってきた瞬間ほっとしてわくわくして嬉しくなった。』 そんなことから書き始めてみてはいかがだろうか。

誰にも見られず、心を解放して自分流に一日に5つほど書き留めれば十分だと思う。一日を振り返って何も思い当たらないという人は、その日のハイライトと思う出来事に焦点を当てて、そのときの自分を観察するように思い出して頂きたい。

一週間ほどたったら書いたものを読み返し、気づいたことをまた書き留めてみよう。書くということは、頭の中で思考を巡らせるよりも自分自身を客観的にとらえることができて効果的である。そしてそれを一ヶ月は続けてみる。

見失っていた自分の本来の姿、素の自分がのぞいて見えたら大きな進歩。もっと続けてみよう。

最後にもうひとつ。子供の頃の自分を思い出して欲しい。大好きだったこと、得意だったこと、苦手だったこと、嫌だったこと。あなたの原点であるそこには、あなたを知るたくさんのヒントが詰まっているはずである。

自分のことをよく知るようになると、改めて外に目を向けたとき、どれを選択すれば良いのかおのずから見えてくるものである。焦らず少しずつでも根気よく自分を観察していって頂きたい。
(青木 貴美) →プロフィールはこちら
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