20年たってやっと消えはじめたトラウマ

2008-01-26更新
写真私は日本にいた頃、スチュワーデスをしていました。10年以上も前の話です。私にとっては、ホントにホントに暗い過去・・・でこの時の精神的トラウマがやっとやっと?消え始めたかも知れないという話です。

先日友人と電話で話していたら、『そういえば亜沙美ちゃん、最近変わったねえ』と言われました。『え?え?どんなところが?』と聞くと、『昔は一緒に買い物してても、道歩いてても、バス乗ってても、大ボケで、何をしでかすかわからなくて、一時足りとも気を抜けなかったんだけど、そういう”危なさ”がなくなったねえ』と。
そういえば、友人の本の中の私の紹介文・・・美女とかお世辞も書いてあったと思ったけど、最後に(この世のモノとは思えないほどマヌケ)とカッコの中に書いてありました。結構しっかりものの、友人には、私のすること、なすこと・・・本当に『冗談』かと思ったらしいです。例えば、バスの運転手に、『1ドル足らんよ』と言われて、『なにぉぉ。ちゃんと払ったのにフザケルんじゃないっ』と1ドル札を右手に握りしめながら反論したりとか、そういうところです。

そういえば、私は昔、ホントにホントに物忘れが酷くて、車で遠出をしたかえりに、近所のスーパーで買い物をし、そのまま車を忘れて家まで歩いて帰ってきてしまい、翌日警察から路上駐車で電話がかかってきても、気がつかず、警察に向かって「盗難に違いない」と言ったりとか、会社を辞めるときに、盛大に送別会を開いてもらうことになり、当日30人以上集まって、いつまでたっても私が来ないので、電話をしたら、すっかり忘れて家で昼寝してたとか・・・ホメオパシー的に言うと、これは、”精神”に関する病気。感情とか、身体の病気よりさらに深刻なレベルの病気になり得ますが、が、もの忘れということでまあ軽度です。ー何を言ってるのか、わからないかもですが、言いたいことは、ホメオパシー的にいうと、これは立派な病気です。

そんな話をある日、ふと、大親友でもあり、結婚式の神父様役までしてくれたフランシス(精神科医)に話したときに、『アサミは、もともとクリエイティブなエネルギーが沢山溢れている人なのに、スチュワーデスという型にハマった仕事を余儀なくされる仕事は向かないんだよ。そういう中に、自分を合わせよう、合わせようとしていると、魂が逃げたがって、そういう大きな失敗とかをするもんなんだよ』と説明してくれました。
や・・・優しいフランシスーでもそう言われてみれば、そんな気もしてきます。

もちろん基本的にマヌケなのは一生通して、変わらないのですが、そういう『信じられない』ような忘れ方をするようになったのは・・・どう考えてもスチュワーデスを始めた頃からなのです。

スチュワーデスの仕事は、とにかく細かくて機転が効くことが勝負。(今から思えば、お客さんに対してというより、怖いお局先輩に対してという方が正しいのですが・・・)私みたいに、大雑把でガサツな人ははっきり言って、話にならんのです。

毎日毎日まいにちまいにち、自分のどこがイケナイのかを注意され、(たとえば『ネクタイの結び方が汚い』『モノの置き方が乱雑』『動作が雑』から始まって、そのうち、『立っているだけで邪魔な感じがする』とか『年上に見える分、仕事の出来なさが目立つ』とかそういう訳のわからない意地悪系のもありました。)

そして今から思うと、この会社には、最悪な社員教育方式があって、新入生の時は”コメントシート”というのを書かされます。仕事の合間に、先輩のところへいって、そういった「お小言』を忘れないように書き、繰り返し、繰り返し、みんなの前で読まされるのです。その失敗記録は当日だけでは終わりません。毎日メンバーが変わっても、その過去のコメントを必ず読まれ、班員や班長、そしてさらには部長までもが目を通し、私がガサツで、気が利かなくて、立ってるだけで邪魔なことは、部の全体に行き渡ります。

まあもちろん、これは悪いところをしっかり気づき、改善しましょうねー。というつもりでやっていたのでしょうが、私にとっては、「おまえは仕事ができな〜い。ガサツでマヌケな女である〜。立ってるだけでも邪魔である〜」と自分にも人にも繰り返し繰り返し、言い聞かせる魔の暗示だったのであります。
私はすっかり自信を失いました。もちろん、ドジでノロマなスチュワーデスだったのは、基本的には始めの頃だけで、それから6年くらい仕事しましたから、ずーっと邪魔と言われ続けたわけでもありません。

でもとにかく、もともと性にあわない仕事だったのは確かで、一度タリとも、自分に自信が持てるようなこともありませんでした。

スチュワーデスの仕事を辞めたのは、もう10年以上前のことです。それに、仕事が出来なくてタジタジになってたのは、もはや20年前。しかし・・・しかし・・・つい最近まで3日に一度くらい夢に見てたんです。この悪夢を繰り返し繰り返し・・・

パターンとしては、さてキャビンクルーが揃ってシップ(飛行機)に登場・・・ってときになって、「ストッキングはいてない」とか「上着が違う」とか、そういうところから始まります。ど・・・どうしよう・・・と思って更衣室に慌てて戻っても(クルーはズンズン離れて行く)自分のロッカーがどこだかわからない。

そんな時に何故か高校の時の優等生だった友達とかが、スッチーにすり替わってて、ああ助かったと思い、「お願い。上着貸して・・・」っていうと「あさみちゃん、相変わらずダメねえ」って言われるとか・・ちなみに高校生の時は、そんなことはなかったので、『なななんで、XXちゃんにまでこんなこと言われるのかしら』とガッカリ。そして、シップに向かおうと思うと、当然ゲートがわからず・・・『飛行機が出ちゃうううぅ先輩に殺されるうううぅぅぅぅぅ』ってあたりで夢が冷めます。

ちなみに、その頃一緒に苦労したこれは同期に聞くと、 『私も見るよぉー未だに』と口を揃えて言うではありませんか。人間の潜在意識ってすっごいシツコイです。

しかしね。ホントにここ最近、そういえば、そんな夢もすっかり見なくなったんです。半年前に飲んだホメオパシーの薬が効いてきたのか、最近受けたリコネクティブセッション(これは今度ゆっくり)が効いたのか・・・そして、確かに友人の言う通り、最近は忘れ物とか、うっかりミスがなんとなく減ったような・・・

でも、何で治ったかというより、今日の私の言いたかったことは、これって20年前のことですよおぉと。人間って、こんなにも長い間、過去のトラウマに悩まされるもんなのかと、改めて驚いたわけです。私の、トラウマは何もこれだけじゃあありません。もっとシビアなものもあります。

そして確かに言えるのは、その時のイヤーな気持ち、辛い気持ち。そういったものをまず認めることが一番始めのステップで、それを認めない限り、トラウマは絶対解消しないし、認めてから、解消するのに何年も何年もかかることもあるということです。

この数年間、そういったものを、自分で出そう出そうと過去のネガティブな感情を素直に見つめたり、瞑想したり、ヒーリング受けたり、ヨガをやったり、ずーっとずーっとやってるうちに、少しずつ、少しずつほどけてくるのを感じた瞬間があるのですが、今日の話はそのひとつでした。
(アサミ・モンドローン) →プロフィールはこちら
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